鉛筆の芯などを使用した、カーボンの導電性を調べる自由研究

こんにちは、ジクス工業です。
今回は、夏も近づいていますので、身近に手に入るカーボンを使用した自由研究に使える実験をご紹介します。

炭素(カーボン)は金属以外で珍しく電気を通す性質があるので、身近な材料である鉛筆の芯(黒鉛)や炭棒を使い、どの程度電気を通すのか、
また形や太さ、長さによって導電性がどう変わるのかを調べる実験です。

☆☆☆☆☆☆

【準備するもの】

 

鉛筆(HB~6Bなど複数種類があると◎)

炭(備長炭や木炭、炭素棒など)

テスター(電気抵抗を測る機器)

ワニ口クリップ付きリード線

定規

カッターやペンチ(必要に応じて)

☆☆☆☆☆☆

《実験方法》

①サンプルの準備
鉛筆の芯を折り出す、または炭棒を同じ長さに揃える。

②電極の取り付け
サンプルの両端にワニ口クリップでリード線を挟みます。クリップがしっかり接触するようにしましょう。

③テスターで抵抗値を測定
テスターを抵抗(Ω)測定モードにし、リード線の両端をつないで抵抗値を記録します。

④条件を変えて測定
・芯や炭の長さを変える
・太さ(鉛筆の種類や炭の種類)を変える
・複数本を並列や直列につなげてみる

など…

⑤結果を記録・比較
どの条件で抵抗値(=電気の通しやすさ)がどう変化するかを表やグラフにまとめてみましょう

《考察ポイント》

💡基本的に、長さが長いほど抵抗は大きく、太いほど抵抗は小さくなります。

💡鉛筆の濃さ(Bが多いほど黒鉛が多い)は導電性に影響します。B系は抵抗が小さく、H系は大きくなりやすいです。※メーカーによって異なる場合があります。

💡炭素は金属ほど導電性は高くありませんが、絶縁体(プラスチックやゴム)よりはるかに電気を通します。

【まとめ】

鉛筆の芯などの身近な材料でも、電気を通す性質を簡単に調べることができ、カーボンの不思議な特徴を体験できます。
普段勉強には欠かせない鉛筆の原料について、深く知れるいい機会にもなりますので、
是非今年の自由研究の参考にしてくださいね。

 

TOP